2012年2月20日月曜日

プリンタインクはシャネル5番より高い

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ロケットニュース24 2012年2月19日
http://rocketnews24.com/2012/02/19/184401/

どう考えてもプリンタのインクは高すぎる
私が思う史上最強のプリンタはこうだ!


 パソコンを持ってる人なら、たいていの人が持っているプリンタ。
 スキャナ機能もある複合機なんてのもありますね。
 文章でも表計算でもイラストでも写真でも、画面上の「印刷」ボタンをポチッと押せば、ブリブリと実際の紙に印刷してくれるという便利な機械です。

 でもね、どうひいき目に見ても、どう考えても……プリンタのインクは高すぎる。
 異常なまでの高さであると私は思っているのです。
 
プリンタもインクも根性なさすぎる

 プリンタの機種やメーカーにもよりますが、全色買ったら5000円なんてザラですよね。
 新しくインクを入れ替えても、あっという間になくなります。
 気づけばプリンタの野郎は
 「インクがなくなりました」
と申告し、
 「インクがないと働けません」
とばかりにプリントしてはくれません。

――なめてんのか。
 なんなんだお前は。
 一体全体、どういうつもりなんだオメーは。
 ゆとりか? ゆとり世代か? 
 「できません」じゃねえよこの野郎。
 なければないでなんとかしろって。
 赤いインクがなかったら、青い現像になったっていいじゃねえか。
 それが機械ってもんだろうが。
 何テメーで判断してんだコノヤロー。
 何テメーで限界作ってんだコラ。
 根性見せろよコラ。
 テメーはプリンタだろコラッ! 
 ごたくならべてんじゃねえぞコラッ! 
 いつからそんなに偉くなったんだタココラ!

……と、私はいつも思うんです。
 
とにかく燃費が悪い金食い虫のドラ息子

 できるヤツだと思ってわが家に迎え入れたのに、プリンタを作り出したメーカーも
 「すごいです。性能は抜群です」
とか言ってるから迎え入れたのに、なんという根性なしなのでしょうか。
 喝!(かつ)です。こんな根性なしは喝です。
 「すごいです」
とか言っておきながら、プリンタインクの燃費の向上なんて、ほとんど進歩してないじゃないですか。

 画質がすごい! 
 スピードがすごい! 
 それも確かに大切ですが、ほんとーにユーザーが求めているのはインクの燃費なんじゃないでしょうか。
 写真1枚あたりのコストが安くなった!
とか進歩してることはしてますが、微妙すぎる進歩じゃないですか。
 1セットで1年もたせるくらいの技術革新くらい、したらどうなんだって思うのです。
 できないの? 
 ホントはできるんじゃないの? 
 やってみろよ! 
 そしたらアタシも認めてやらぁ、そんな心境なのですね。

 写真の印刷が大好きな私の母なんて、1カ月に最低でも1セットは全色インクを買っています。
 5000円ですよ? 
 毎月毎月、
 「カーチャン金ちょーだい」
と、5000円を請求してくる印刷の得意なドラ息子が部屋にいるようなものです。
 お前は金食い箱か。
 お前はメーカーから派遣された、お金をむさぼるミミック(人食い宝箱)なのか? 
 ママ逃げて! 
 そいつは羊の皮を被った狼よ! 
 ついつい疑ってしまう私なのです。
 
プリンタインクはシャネル5番より高い
 
 その昔、どこかのネットで見ましたが、プリンタのインクを計算すると、人間の血液よりも高価なのだそうです。
 ためしに私の使っているプリンタインクの1mlあたりの価格を出してみますと、約144円。
 864円を6mlで割ってみました。
 インク液そのものの価格ではなく、パッケージ(ガワ)もひっくるめての価格です。

 一方、有名な香水「シャネル5番(の安いやつ)」で同じ計算をすると1mlあたり約140円。
 1万4000円を100mlで割ってみました。
 ……シャネルよりも高いんかお前は! 
 もしもプリントするたびにシャネルの香りが部屋に漂うという「シャネル5番インク」が発売されたとしても、きっとプリンタインクよりは安いのです。
 何様のつもりだ
 喝! 喝ッ! 喝ぁ~つッ!
 
●いらんことすんな。そんなの求めてないから

 だいたいなんですか、プリンタのインクカートリッジに付いているICチップなり、そういうメカ。
 残量をお知らせするためなのか、それとも
 「使用状況のデータを参考までにメーカーに送ってもいいですか?」
なんて聞いてくるハイテクプリンタも最近はあるくらいで、そのデータ集めのためなのか、はたまた「詰め替えインク対策」なのかどうかは知りませんが、いちユーザーとしては、そんなモンいらんのです。
 そんなんに技術とコストかけるくらいなら、インクを透明にして目視できるようにしてちょうだいっ!

 見りゃわかるから。
 パソコンの画面とか、プリンタのモニタとかで表示してくんなくてもウチら平気だから。
 印刷がかすれてたらインク交換するから。
 インクカートリッジを見て、中身のインクが切れてたら、素直に交換すっから。
 いらんことしないで。
 たのむから。
 ウチらが欲しいのはインクの中身だけだから。
 LEDとかいらんから。
 インク切れました!ってインクカートリッジに搭載されたLEDがピカピカ光ってくれなくていいから。
 マジで。
 そこアピらなくていいから。
 そこまでのことしなくていいから、インク安くしてちょーだいっ!
って私は思うのであります。
 
私が勝手に思う最高のプリンタはこうだ!

 タイやカンボジアなどの発展途上国では、プリンタのインクカートリッジを改造し、ホース直結で「超巨大インクボトル」からグングンとインクが補充されるシステムが古くから確立されています。
 タイの電気街とかに行ったことある人ならば、現物を見たことあるのでは?
  もちろん勝手に改造しているだけなので、プリンタメーカーとしては1ミリも嬉しくないアウトロー文化ですが、私は
 「こうなるのは当たり前だわよね……」
と思うのです。
 だってだって、そんなに高価なインクは買えないから。
 不要なカートリッジが出ることもないし、なにげにエコではありませんか。

 「詰め替えしたら壊れる」
というのであれば、詰め替えしても壊れないプリンタを作ってほしいのです。
 最初から詰め替えのできるプリンタを。
 全メーカーが一斉に。石油ストーブや加湿器のように、最初から「インクを入れるところ」が付いているプリンタがあれば、どれだけ世界は幸せになるでしょうか。
 コンビニなどでペットボトルに入った全機種対応プリンタインクが売っていたら、それこそ最高。
 プリンタそのものの機能よりも、燃費にリキ入れるメーカーが出てきたら、あたしは一生ついてくよ。
(文=長州ちなみ / イラスト=テリーヌ富士子)

寄稿:Pouch




ロケットニュース24 2011年12月10日
http://rocketnews24.com/2011/12/10/161486/

プリンタメーカーの天敵「インクサーバー」とは?



 経済危機が声高に叫ばれる昨今、インクジェットプリンタの高額なインク代に悩み、散々悩んだ挙げ句、真っ赤な家計簿を手書きする奥様も少なくないはず。

 詰替えインク、互換インクなど、メーカーの隙を突いた抜け道も用意されてはいるものの、スキャンにコピーに小型液晶まで付いた多機能プリンタを一万円そこそこで放出するメーカーにしてみれば、インクを買ってもらってなんぼの世界。

 何としてでも純正インクを買わせたいメーカーは、交換時期を悟られないようインクカートリッジを真っ黒に塗ってみたり、互換カートリッジの製造元を訴えてみたり、小型チップを埋め込んだりと手段を選ばず自前のインク交換を妨げ、それらが国内でじわじわ効果を上げている反面、
 アジアでは九割型のインクジェットプリンタに「インクサーバー」なるものが装備され、
 人々はタダ同然のインクで何でもかんでもプリントしまくっているらしい。
 けしからんけど、正直うらやましい!

 インクサーバーの仕組みは簡単。
 プリンタ横に取り付けたインクタンクとカートリッジをパイピングして互換インクを供給。
 減ったインクは透明タンクで一目瞭然。
 注入もラクラクだ。

 但し、取り付けには熟練の技術力が必要とされ、失敗すれば空気が入ってヘッドが詰まる。
 当然、メーカー保証が適用されるはずもなく、新品買ったほうが安いくらいの法外な修理代を請求されてしまう……。



 カンボジアの首都・プノンペンの片隅で、知る人ぞ知るプリンタ専門店を訪れた。
 同店のプリンタはインクサーバーがデフォルト装備だが、それでいて値段はプリンタ単体とさほど変わらず、連日、迷える子羊が多数殺到している。

 取り付けにかかる時間は十数分。
 お隣のタイをはじめ、ベトナム、中国、台湾でも、町で見かけるインクジェットプリンタには概ね同様のタンクが装着されていた。



 お先真っ暗な21世紀。遅かれ早かれ日本でも流行するのは間違いない。
 今まで殿様商売を続けてきたプリンタメーカーの皆さんにも、一刻も早く目を覚ましていただきたい今日このごろである。


(取材・文=クーロン黒沢)





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